新型コロナウイルスの影響で、苦しい営業の日が続いていることと思います。4月7日の緊急事態宣言発令後は、殊に需要の落ち込みが大きく、平均営収も昨年比60%~70%のダウンとなっており、現場での皆様の苦労、心労は察するに余り有るものがございます。

このような事態を受け、弊社では416日より517日まで営業車両原則全休」とすることといたしました。当初、弊社としては乗務員さんの出番を半分に減らす「半休」を計画しておりましたが、4月11日に安倍総理より「オフィス出勤者7割減」が発出されたことを受け方針を転換し、法人契約のある乗務員さん、ならびに出勤希望者を除き「原則全休」との判断に至ることとなりました。お休みいただいた乗務員さんには、休業日1日につき、過去三か月分の法定平均賃金を元にした休業手当をお支払いたします。休業手当の額は、個人で異なります。休業手当について説明を受けていない乗務員さんは、弊社まで電話等でお問い合わせください。(もちろん、来社いただいても対応できます)
また前述の通り、期間中に乗務を希望する場合は、乗務可能といたします。

タクシー車内は、ウイルスに感染しにくい環境にあると言われています。電車・バス・航空機などと比べても換気効率が良く、乗務中のウイルス感染の確率は高くありません。ただし、電車・バスなどを利用しての通勤時での感染リスクは依然としてござますので、出勤を希望される乗務員さんには、時差出勤、自家用車出勤等も可能とすることといたします。これらの詳細についても、運行管理者または私までお気軽にお問い合わせ下さい。

なお、KM提携会社への移行は予定通り進めてまいります。弊社整備管理者の皆様には今回の休業措置を適用せず、フル勤務していただく予定です。整備管理者の皆様のご尽力により、休業措置が終了する5月17日には多くの車両がKM仕様になっていることでしょう。

今回の措置にあたり、乗務員の皆様だけに負担を強いることはいたしません。運行管理者、内勤者は交代で休業することといたしました。また、私をはじめとする役員の報酬は返上、さらに役員私財を担保に入れての追加借入を行うことといたしました。今回の難局は、三和交通の乗務員さん、運行管理者、整備管理者、内勤者、役員全員が一丸とならないと乗り切れません。

ただし、一旦新型コロナウイルスの終息が見えてくれば、抜群の立地とKMグループの看板、そして何より優秀な乗務員さんが揃った弊社の業績が真っ先に回復することでしょう。乗務員の皆様におかれましては、今回の休業措置を新型コロナ終息後の明るい未来への準備期間、と前向きに受けとめていただけますと幸甚に存じます。

来月の18日、英気を養った皆様の顔を見られることを楽しみにしております!

令和2年4月14日

三和交通株式会社代表取締役
太田祥平